古武術と文章
今回は、堀井憲一郎さんの「いますぐ書け、の文章法」を読みましたので、紹介していこうと思います。
この本は元々、自分がいつかフリーランスとしてライティングを行うための文章力をつけたいと思って購読したのですが、それ以外にも応用できそうな気がします。
実をいうと私は趣味で小説も書いておりまして、この本はそのヒントにもなりそうなのです。
文章を書くという行為は古武術と類似しているそうです。
人が殴る蹴るなどの動作をする場合、まず手足を後ろに引かないと十分な威力を発揮することが出来ません。しかし、古武術においては身体を捻ったり、自身の身体に余計な負荷をかける必要がないのです。
動き出すための準備が一切いらない。
これは文章を書く際も同じで、話の流れやプロットを構想せずに、文を思いついたら即書き出してしまうのがいいのです。
これはたしかに分かる気がします。
私もこのブログを立ち上げた当初、これからたくさんの記事を書いてみんなに見てもらうんだと思いつつも、何を書こうかネタがなかなか降りてこなくて困ったものです。
それでもパソコンの前のキーボードに手を添え、「これだけなら書けそうだから、一応書いとくか」と思って書いてみると、不思議なことに書こうとしていた以上の文量が書けていたという経験は私にもありました。
以前の記事でも少し書きましたが、将来フリーランスになる為に、その下準備を今の本業と並行して進めておくべきだったことを思い出しました。
準備のためには十分な空き時間を確保しないといけないというのは思い込みで、無理のない範囲でスキマ時間をつくらなかったのは反省すべき点です。
人には誰にでも目標や夢があると思いますが、多くの場合は目の前の仕事に追われて余裕がないのが当たり前。夢実現のための努力や準備というのは、余裕のない環境で行うのが大前提なのかもしれませんね。
私はいま長期休暇で十分な時間があり余っています。
だから、この期間を通して良い習慣を作り上げ、転職して忙しくなったあとでも努力を厭わないくらいのメンタルと自主性を確保したいです。
文章術というよりも、どんな状況でも何かを続けることの大切さを再認識させてくれる本でしたね。