Marstonの勉強発信ブログ

日々の読書や勉強を通し、得た知識を自分なりに解釈して世界に発信する。そんなコンセプトのもとで皆さんに楽しんでいただければなと思います。

Dienst existiert nicht (サービスなど無い)

私はこの日本で生まれ育って32年間、ずっと窮屈な思いをしてきました。集団の中に混ざろうとしても楽しめず、仕事においても人の数だけ気を配らないといけない。

自分の人生を楽しみたくても、存分に楽しめない。

 

これは私に限らず、多くの日本人が思い悩んでいるのではないでしょうか。

私を含め、そんな悩みを抱える人たちが、生きるための良いヒントを得られるようにしたいですね。

 

今回は、書店でたまたま目に止まった熊谷 轍さんの

「ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか」

についてお話ししようと思います。

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海外移住の夢もありますし、他国の生活スタイルについても理解しておきたいですからね。

 

2016年の各国市民の生活満足度調査によると、ドイツの生活満足度(最高10)は7.0日本5.9だそうです。ちなみに最高がノルウェー10.0

 

ドイツ人が満足できる秘訣は、「お金では測れない価値」を日本人よりも重視しているところにあります。必要以上に物を買ったりもせず、生活は全体的にみて質素。平均可処分所得も290万円と低め。

 

それでもドイル人は豊かなのです。

 

やはり物質的な豊かさ心の豊かさは反比例の関係にあるのですかね。

 

また、ドイツ人は個人主義の強い人種でもあるのです。

日本人のようなオモテナシの文化がなく、店内においてもお客さんと店員は対等な関係であるとのこと。

それ故、店員が客席にコースターを渡す際には、向かい側の席にコースターを手裏剣のように投げたり、また食事を終えた客に対して「ちょっとその皿取ってよ」と平気で言うそうです。

 

ドイツ人がストレスを抱えないのは、余計な気配りをしないからなのですね。

 

私もこれまでに話してきたように、周囲と調和したり他人に気配るのが出来ないタイプで、間違いなく個人主義な人間だと自負しています。

 

余計な気遣いをせず、我が道を行きたいと強く思う私ですが、他人から気を遣われ、親切にしてもらうのはやはり嬉しいものです。

これまでの人生を振り返ってみると、心の奥底では「これだけ親切にしてもらっても不思議じゃないだろう」とか「これくらいしてもらって当然だ」という前提の考えで動いてきた気がします。このオモテナシの国、日本でずっと生きてきた故に染み着いたものなのでしょう。

 

他人には大して手を差し伸べないくせに、他人には親切さを求める。

いまさらですが本当に身勝手な性格ですね、私…。

 

ドイツに限らず、海外で自分が人々と上手くかかわっていくためには、最初から期待しないことが重要なのかもしれません。期待をすれば、裏切られた時のショックが大きくなって、結局自分が損するのだから。

 

日本人は過度に気配りするし、「ストレスたまるくらいなら、余計な気遣いなんてやめっちまえよ」と思ってきた私ですが、いざ自分が個人主義の人ばかりの環境に身を置けば、そのうち日本のオモテナシの文化を恋しく思う日が来るのでしょうか(笑)

 

異国の文化に慣れるため、自分の悪い性格を直すため。

そのためにも、ドイツに限らず海外における人々の生き方について、もっと学んでいきたいと思いました。