Marstonの勉強発信ブログ

日々の読書や勉強を通し、得た知識を自分なりに解釈して世界に発信する。そんなコンセプトのもとで皆さんに楽しんでいただければなと思います。

日本洋画家 亜欧堂田善

私は普段から外出する頻度は高い方で、勉強や読書目的でカフェや図書館を利用しています。

 

1か月前まで、私は1級土木施工管理技士の資格の勉強をしておりました。今はもう資格試験を無事に終えた後で、当分は何かを猛勉強する必要性がなくなったわけですが、この有給休暇を消化している現状で、読書なり勉強なり有意義なことに時間を使わない手はありません。

 

この日、私は福島県立図書館を訪れ、空いたソファに陣取って適当に読書をしていました。ここまでの行動はなんら変わり映えがない。

読書の後も、もう少し何かできないだろうかと考えていたところ、館内の張り紙に目が留まりました。

 

「没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡」と謳った張り紙が(写真は券ですが)。




どうやらこの隣の県立美術館で、江戸時代に活躍した画家の企画展が開かれているよう。

図書館で読書を済ませてもまだ何かがやり足りないと思っていた私は、そんな己の空白を埋めるべく田善の作品を鑑賞しに参ることにしました。

 

 

 

亜欧堂田善


現在の福島県須賀川市出身で、江戸時代中期の画家。


通常、江戸時代に描かれた日本画というものには、日本国内の街並みや風景を描いたものが多くみられると思います。しかし、田善の作品はトルコやローマなど西洋世界の風景や、西洋発祥となった技法を自身の作品に取り入れているところが最大の特徴です。

 

江戸時代。当時、オランダ等の一部の国を除いて鎖国状態だった日本。

異国の地を知りたい。

しかし鎖国の影響があってか、水平線の彼方の全容を知りたくても知れない。それでも見知らぬ世界を知りたいという探求心を抑えられずにいた田善。

あくまで私の想像ですが、日本と唯一交流のあったオランダから見聞した情報をもとに、田善は異国への憧れを作品に投影したのでしょうか。


このように、作品を生み出した人物の心境だったり、当時の歴史的背景について少しでも関心を持つのもいいなと思った今日この頃です。

作品を見る楽しみだけに留まらず、これがきっかけで想像と思考の幅を広げることで人生をより豊かにしていきたいですね。